トピックと答え
【図】エッセイの全体像
教師は、なぜ、問題を出すのでしょうか?それは、エッセイで書くべき内容を示すためです。 例えば、「環境問題を列挙しなさい」と言う問題。教師は、エッセイの中で、環境問題を列挙してほしいから、この様な問題を出したのです。 つまり、教師は問題を出すことによって、エッセイのトピックを与えたことになります。 第3講で、「問題をトピックと呼ぶ」と書いた意味がわかったと思います。

「環境問題を列挙しなさい」の答えとして、「砂漠化、森林伐採」などが上げられます。これは、教師が与えた問題に対する答えであり、エッセイのトピックの答えです。 要するに、トピックに対する「結論」となるわけです。トピックの結論と言うことは、エッセイ全体の結論となります。

答えは、結論意外にも、重要な意味を持ちます。「環境問題を列挙しなさい」のエッセイの本論では、「森林伐採、砂漠化」について、説明していくことになります。 要するに、答えは、エッセイの「テーマ」であると言えます。
答え=主題
テーマと聞いて、何か思い当たる単語はありませんか?無い人は、第3講を読み返してください。

「主題(thesis)」ですね。エッセイには、「主題文(thesis statement)」を入れる必要があります。 主題文とは、「このエッセイでは、○○について書きますよ」と言う宣言文です。

例を使うと、「環境問題を列挙しなさい」と言う問題に対しては、「砂漠化、森林伐採」について書く事になります。この答えを文章化すれば、主題文になります。
主題文の作り方
主題文を作るためには、前回作った答えが重要です。

「環境問題を列挙しなさい」と言う問題に対しては、
  • オゾン層破壊
  • 大気汚染
  • 森林伐採
  • 砂漠化現象
  • ゴミ問題
と言う答えを挙げました。この答えの中から、自分がエッセイで書きたいものを3つ程度選んでください。 1〜2ページ程度なら、2つくらいが良いでしょう。それ以上なら、3〜4つになるでしょう。

ここでは、
  • オゾン層破壊
  • 大気汚染
  • 森林伐採
を選んだとします。そうしたら、文章化してください。なお、1文です。2文以上にならないようにしましょう。

- There are three main environmental problems; ozone depletion, air pollution and deforestation.
- People have depleted ozone, polluted atmosphere and cut too many trees.
- Environmental problems have been very serious, and people have to solve them, especially ozone depletion, air pollution and deforestation.

もちろん、この主題文は、トピック(問題)の答えが基となっているため、トピックに沿ってなければいけません。つまり、あくまでも、環境問題の列挙及び、説明がエッセイの本論であって、 主題も、そうでなければいけません。そう言う意味では、3番目の主題文は、余り良い例といえないかもしれません。本論での書き方によっては、環境問題の列挙と言うより、 解決策に焦点を当てることにもなりかねないからです。
主題文の悪い例
講義の最後に、主題文の悪い例を見てみましょう。

- There are many solutions for ozone depletion, air pollution and deforestation.

「環境問題の解決策を列挙しなさい」と言う問題に対し、上の様な主題文を作ったとします。 この主題文は、悪い例です。

まず、抽象的過ぎます。「many solutions」とありますが、その解決策は何なのか、エッセイの中でいくつ書くのかが分かりません。 「この様な解決策がある」と言うことを、示すべきでしょう。

次に、範囲が広すぎます。「オゾン層破壊、大気汚染、森林破壊」の解決策と言っています。わずか、数ページのエッセイです。 一つに絞りましょう。あまり欲張りすぎても、内容が薄っぺらい物になってしまいます。気をつけてください。
主題文のチェックポイント
□ 文脈は不自然ではないか。
□ 具体的か。
□ 1文か。
□ トピックに沿っているか。
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